最近読んだ本
相も変わらずまとめて感想。
読んだら早く書こうと思うけれどなかなかうまくいかない
先生とわたしのお弁当 二人の秘密と放課後レシピ (富士見L文庫)
- 作者: 田代裕彦,オオタガキフミ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/03/15
- メディア: 文庫
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田代裕彦先生の日常ミステリだよ!!
お弁当だけでもこんなに謎が作れるんだなあって思います
第2話の鍵のかかった部屋に置いてあったお弁当がぐちゃぐちゃになってるのはなぜってまさに密室トリックだよね…いいよね…
あんまりグルメ系の物語読まないけれど、お弁当の描写とミステリー要素の塩梅がちょうどいい具合だったなあと思います
あと小匣先生と主人公のちさとちゃんの距離感がすごく良かった
あと第2話の「別にお昼にお弁当食べるだけが友達の証じゃあないでしょう」っていうのが
小匣先生の性格表してて好きだし、そういう友人関係を良しとする主人公たちも好きです
あとL・O・V・Eもあったよ!あったよ!
バベルノトウ 名探偵三途川理 vs 赤毛そして天使 (講談社タイガ)
- 作者: 森川智喜,平沢下戸
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/05/18
- メディア: 文庫
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終盤のスピード感ある文章すごく好き スノーホワイト思い出す
しかしそのぶん結末に「えっこれで終わり?」みたいな肩透かし感を少し感じた
今回の緋山燃はすこぶる善人だったなあ、今までも常識人ではあったけれど
すこぶる悪人な三途川理との対比でそこが更に目立ってた気がします
タイトルの天使は緋山くんなのでは?赤毛の天使なのでは??
三途川理がいち早く謎を解いて緋山を陥れようとしたわけだけど、結局緋山の善人ぶりに犯人は(三途川が緋山を罠にはめる前に)自白するわけだし
緋山が三途川を助けようとしたせいで三途川は塔から落ちるわけだし
ぜんぶ緋山くんがすこぶる善人だった結果なんだよなあ
今回の三途川さんは緋山を陥れようとする以外はあんまりゲスさを感じられなかったな
三途川シリーズで好きな話はスノーホワイトとワスレロモノです
全部1巻完結ものだからどこから読んでも面白いと思う
- 作者: 久坂部羊
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2008/09
- メディア: 文庫
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以下ドラマとの違いとか交えたネタバレ感想です。
原作はドラマと比べるとエログロスプラッタてんこ盛りでした
面白かったけど、ドラマ版の大筋はそのままに毒抜いたライトな刑事ドラマテイストが個人的に好きだったかなあ
ドラマの為頼先生と早瀬くんのコンビ事件解決していくところが好きだったので余計そう思うのかも
原作はそこまでこの二人絡んでなくて驚きました
一番原作とドラマの違いを感じたのがやっぱり白神先生とイバラくんでした
ドラマでは心中した白神先生とイバラくんだけど、原作では生きてるのでそのぶん嫌悪感というか恐怖感を感じます
でも39条テーマなら原作の終わり方が一番なんだと思う
なんというか死ぬと同情的になるよね…って思った
犯因症を持っていない人間は人を殺せない、というのがこの作品の設定だけど、犯因症を持っているイバラくんよりも
犯因症を持っていない佐田や白神先生のほうが恐ろしかったなあ。
殺せなくたって人を死まで追い詰めたり他人を使って仕向けたりはできるんだよね。