窓際雨

読書メモ・主にラノベとミステリ

友人キャラは大変ですか?最終巻感想

友人キャラ最終巻
寂しいけど読み終わってやっぱりこのシリーズ好きだなあと思ったのでネタバレ感想とツイートまとめ

コミカライズも色んなパロやら小ネタが入ってて面白いから読むんだぞ
友人キャラは大変ですか? - 原作:伊達康「友人キャラは大変ですか?」(小学館「ガガガ文庫」刊)/キャラクター原案:紅緒/横山コウヂ / 第1話 | MAGCOMI



友人キャラ最終巻は黒川くんが友人キャラとして完璧な活躍を見せてくれて結局小林一郎は主人公をやるしかなかったんだけど
それでも龍牙にとって最高の友人キャラは小林一郎しかいないんだよっていう話だったんだなあと思った(ひとまとめ感想)

物語中盤の龍牙の「望むと望まないに関わらず私はそうやって生きてきたし今では誇りに思ってる、だから使命を全うしたい、自分の人生を肯定したい」って台詞がすごく好き
女バレしても小林一郎が変わらず友人キャラでいようとしてくれたことがどれだけ龍牙にとって救いになったんだろう
「もうお前は戦わなくていいよ」と小林一郎は絶対言わないからコスプレしまくったり地の部分出せるようになったんだろうなって今までを思い返してしみじみしてしまった

どっかの巻で「必然性があるなら使徒に食い殺される覚悟だってある」みたいなこと言ってて
その時初めて「そこまで友人キャラに命かけてたのか小林一郎…」と慄いたんだけど
その後伊達先生のインタビュー*1を読んで小林一郎はもともとそういうキャラクターなんだなと
だから最終巻のアギトの「小林一郎は異常者」って台詞に「そうだね…」としか言えなかったしそれでも自分のやりたいこと貫き通す小林一郎はかっこいいなと思った

作中で小林一郎の欲が悪い方向に行ってたら世界がヤバかったという話があったけど
個人的にその悪い方向に行ったverが麻耶雄嵩の木更津シリーズの香月実朝だと思っている(余談)

それぐらいおかしな主人公なんだけどこれぞライトノベル!って言えるくらい気楽に楽しく読める作品なのが好きでした

そしてコミカライズがそんな作品の雰囲気をまさしく表現してくれててすごく好き
龍牙くんがかわいくかっこよくて小林一郎の表情がコロコロ変わって読んでいてとても楽しい
原作完結しちゃったから1巻の範囲で終わりそうだけど本音は長く続けて欲しい
魅怨だけじゃなくて呪理も忌綺もみたいし四凶もアギトくんも黒川くんもみたいよ(強欲)